未来のフィッシャーマンを育てる

すギョいバイト

ABOUT

すギョいバイトは、地元の高校生に水産業の魅力を体験してもらうことを目的とした、石巻にしかない、海の1日アルバイト。

フィッシャーマン・ジャパン、地元の高校生、漁師、水産加工会社、魚市場、市内高校が手を組み、石巻エリア一体となって実現しました。

アルバイトは、牡蠣養殖やホヤ養殖に関わる作業から、YouTubeの出演やSNS発信といったものまで、石巻を支える水産業に関わるものを9種類用意。働きながら美味しい海産物を食べたり、普段は入れない現場を見学したりすることで、水産業の魅力を体験できる仕組みになっています。

BACKGROUND

フィッシャーマン・ジャパンは、2015年7月から水産業の担い手を育成する「TRITON PROJECT」を立ち上げ、同年12月、石巻市より石巻市水産業担い手センター事業を受託しています。この7年間で県内外から40名を超える若者が水産業に従事しました(正組合員1名、准組合員4名が誕生)。

また、2021年からは水産加工会社の将来の経営人材を確保する取り組みも始まり、これまでに男女20人が入社。いま石巻の水産業では新しい働き方のあり方が模索され、全国的にも注目を集めています。

そんな石巻の水産業の魅力と可能性を若い世代に感じてもらうべく、地元の高校生が水産業の魅力を体験できる機会をつくることにしました。企画段階から地元の高校生に参加してもらい、彼らにとって身近であるアルバイト形式の体験に決定。メインビジュアルのイラストは、宮城県の高校三年生 板橋唯星(いたばしゆいら)さんの制作です。

この企画は、地場産業である水産業に高校生が関わる機会を増やすとともに、コロナ禍において減ってしまった高校生の職業体験の場づくりにもつながります。そして、地元の高校生に、水産業、さらには、石巻という地域自体を誇りに思ってもらうことも目指しています。

RESULT

すギョいバイト第一弾を、2023年3月25日から3月31日(29日をのぞく)まで実施し、35名(県内12校)の高校生に参加してもらうことができました。
2023年3月3日の申し込み開始後、地元の高校生から多数の応募があり、増枠・日程追加しての開催となりました。アルバイト後、高校生からは「水産業のイメージが変わった」「石巻でしかできない仕事をもっとやってみたいと思った」というコメントを、また、水産事業者からは「職場がぐっと賑やかになったよ」「若い世代がこんなに興味を持ってくれるんだ」という感想をいただきました。これからも石巻エリアが一体となって、水産業に興味を持ってもらえる企画を実施していきます。

関連プロジェクト

TRITON JOB SPOT

好きなときに、好きな海で働こう。 水産業での新しい働き方「TRITON JOB SPOT」。どなたでも1シーズンから海の仕事を始めることができます。 漁師として全国の漁村を旅するように渡り歩く。 社会人や学生の肩書きを持ちながら、1シーズンだけ漁師として働く。 閑散期の間だけ漁師が他の漁村の手伝いに向かう。 私たちは「TRITON JOB SPOT」を通じて、そんな水産業での新しい働き方を提案します。水産業での自由で柔軟な働き方を広めることで、人材の流動性を高め、繁忙期の漁村が抱える季節的な人材不足の解決を目指します。 <「TRITON JOB SPOT」が考える新しい働き方> 1.フリーランス漁師 全国の漁村を旅するように渡り歩く漁師ケース。これまで「TRITON PROJECT」で築いてきた全国の漁師ネットワークを活用し、複数の親方が一人の担い手を育てあげます。 2.学生・スポット漁師 普段は学生や社会人の肩書きを持ちながら、休みの期間を利用して漁師として働くケース。漁業体験を提供することで、将来、水産業に関わる人(=フィッシャーマン)を増やします。 3.一次産業フリーランス すでに一次産業で季節的に働く人が漁業も行う漁師ケース。農業や林業といった他の一次産業との横の交流を活発化させ、人材の流動性を高めます。 4.漁師副業 すでに漁師として働いている人が休漁期・閑散期に別の漁村で働く漁師副業ケース。全国レベルの広い漁村・船同士のネットワークをつくります。