これからの水産業を持続可能にする

ISOP -Ishinomaki Save the Ocean Project-

ABOUT

「Ishinomaki Save the Ocean Project(=ISOP)」は、消えかけている海の森を次世代に続く海へとつくり変えるプロジェクトです。

今、海では磯焼けが起きています。磯焼けとは、何らかの原因で海藻が減り、生えなくなってしまう現象のこと。その原因の一つは、海藻を食べ尽くすウニだとされています。
そこで以下の取り組みを行うことで、海を守り、ウニと人を育てていきます。

①海に潜り、ウニを駆除。
②駆除した場所に海藻を移植。
③漁師をダイバーとして育成。
④駆除したウニを、陸上で身入りをよくしてから出荷。
⑤子どもたちが海のことを知れる学びの機会をつくる。

磯焼け対策事業をビジネス・人づくりにつなげ、情報発信にも力を入れることで、地域経済に循環を生み出します。

BACKGROUND

海から海藻が消えていく現象は「磯焼け」と呼ばれ、日本中の海で起きています。

海藻は、私たちが生きていくために欠かせないものです。
魚のえさやすみかになり、二酸化炭素を吸収し、海をきれいにしてくれています。

私たちは、海藻が消える理由の全てを知ることはできません。
だけど、そのままにしておくわけにはいきません。
何もせずに子どもたちには渡したくない。

だから私たちは、100年後の海と、私たちのあり方を考え、海藻の森をつくることにしました。

RESULT

2020年から水産多面的機能対策事業を受託し、宮城県漁協石巻地区支所、フクダ海洋企画、フィッシャーマン・ジャパンで、ISOPを立ち上げました。

定期的にダイバーとともに潜水業務を行い、海藻モニタリング、ウニ駆除、海中造林、岩盤掘削(海藻を付着しやすくするため)などを行っています。プロダイバー監督のもと、これまでに4人の新規ダイバーが誕生しました。

2020年10月には子ども漁業体験を実施し、毎年子どもたちが直接海と触れ合える機会をつくっています。

関連プロジェクト

フィッシャーマンジャパン・ブルーファンド

フィッシャーマンジャパン・ブルーファンド設立。 漁業団体とフィンテック企業が連携し、海の豊かさを守るための新しい投資・寄付の仕組みをつくりました。 ブルーエコノミーを牽引する企業から、採算ベースには乗りにくい水産業の担い手育成事業まで。水産業の枠にとどまらず、海に関する幅広い企業・事業が支援対象となります。 法人・個人からのインパクト投資と寄付を組み合わせた新しいファイナンスの形をつくることで、海というフィールドにより多くの人を巻き込み、持続可能な水産業の実現と海洋環境の保全を両立するブルーエコノミーの推進を図ります。 <投資対象> 水産業のみならず資源管理・海洋環境保全のための海のDX化、サステナブルな養殖エサの開発、海洋プラスチックの回収・リサイクル、海のサーキュラーエコノミーの実現、サステナブルシーフードの流通販売など、国内外の幅広い事業 <寄付対象> 短期的に収益が見込めないためこれまでボランティアや公金で行うことを余儀なくされていた水産業の担い手育成、ビーチクリーン、藻場再生(磯焼け対策、海藻移植)、サステナブルシーフードの普及・啓蒙など ※ブルーエコノミー:海を守りながら利用することで経済や社会全体をサステナブルに発展させていこうとする海洋産業のこと ※インパクト投資:従来の経済的なリターンの獲得に加え、投資を通じて社会的課題の解決を目指す投資のこと