これからの水産業を持続可能にする

絵本「さかなが いなくなっちゃうって!?」

ABOUT

『さかながいなくなっちゃうって!?』は、子どもと一緒に食卓に並ぶお魚について考える絵本です。

日本の海は今、史上最大のピンチ。世界中では健康志向で、魚介類を食べる人が増加しているのに、日本ではサンマやサケ、イカなどはどんどん不漁に。このままでは美味しい魚が食べられなくなるかもしれない緊急事態。

「具のないおにぎり」
「シャリだけがまわっているお寿司やさん」
そんな世界が近づいているかもしれません。

まずは絵本を通して大人から子どもまでたくさんの人に海や魚の現状を知ってもらいたい。
そんな思いから、魚屋が海のことを知れる絵本をプロデュースしました。

BACKGROUND

これまで、消費者はできるだけ安い食品を求め、小売りや流通業者は安く売るために大量に仕入れ、漁師はそれに応えるために獲れるだけ魚を獲ってきました。

魚がたくさん獲れると価格も安くなるので、お財布片手に料理を考える身としては助かります。

でも、待ってください。
漁師さんがとにかくたくさん獲ろう、スーパーが安く売ろう、消費者が安く買おうを求めた結果が、近い将来、「さかながいなくなっちゃうかも⁉︎」という今の状況です。

だから、もっと海のことを、魚のことを一緒に考えて欲しいと思います。そして魚や海のことがたくさん知りたくなったら、漁師さんのお話も聞いてみてください。きっと、もっと、魚が「おいしい‼︎」って思うこと間違いなしです。

RESULT

制作にあたりクラウドファンディングを実施し、約300名のパトロンから212万円の支援を受けました。
完成した絵本は石巻市だけでなく、日本全国の小学校・保育園・幼稚園などに絵本をお届けしました。さらにNPO団体による読み聞かせに取り上げられ、各所の食育にも活用されています。

絵本の制作メンバー

企画 一般社団法人 フィッシャーマン・ジャパン
監修 G1 海洋環境研究会
協力 株式会社 セブン&アイ・ホールディングス、株式会社 絵本ナビ
絵 セキ・ウサコ
執筆・編集・アートディレクション 株式会社 A-Create
印刷 図書印刷株式会社

関連プロジェクト

フィッシャーマンジャパン・ブルーファンド

フィッシャーマンジャパン・ブルーファンド設立。 漁業団体とフィンテック企業が連携し、海の豊かさを守るための新しい投資・寄付の仕組みをつくりました。 ブルーエコノミーを牽引する企業から、採算ベースには乗りにくい水産業の担い手育成事業まで。水産業の枠にとどまらず、海に関する幅広い企業・事業が支援対象となります。 法人・個人からのインパクト投資と寄付を組み合わせた新しいファイナンスの形をつくることで、海というフィールドにより多くの人を巻き込み、持続可能な水産業の実現と海洋環境の保全を両立するブルーエコノミーの推進を図ります。 <投資対象> 水産業のみならず資源管理・海洋環境保全のための海のDX化、サステナブルな養殖エサの開発、海洋プラスチックの回収・リサイクル、海のサーキュラーエコノミーの実現、サステナブルシーフードの流通販売など、国内外の幅広い事業 <寄付対象> 短期的に収益が見込めないためこれまでボランティアや公金で行うことを余儀なくされていた水産業の担い手育成、ビーチクリーン、藻場再生(磯焼け対策、海藻移植)、サステナブルシーフードの普及・啓蒙など ※ブルーエコノミー:海を守りながら利用することで経済や社会全体をサステナブルに発展させていこうとする海洋産業のこと ※インパクト投資:従来の経済的なリターンの獲得に加え、投資を通じて社会的課題の解決を目指す投資のこと