水産業のしくみを変える

東アフリカ流通改善プロジェクト

ABOUT

次世代へとつづく水産業のかたちを提案するフィッシャーマン・ジャパン(宮城県石巻市)と、アフリカと日本の文化が交わるところから新たな価値と産業の創出を目指す COTS COTS LIMITED(ウガンダ共和国カンパラ市)は、タンザニア連合共和国及びウガンダ共和国において、海産物のバリューチェーン構築に向けた調査・実証事業をスタートします。日本政府と共に、タンザニア政府が掲げる「ブルーエコノミー」を後押しし、ともに豊かな海の恵みを享受できる未来を目指します。

BACKGROUND

タンザニアは、東アフリカ沿岸諸国の中でも最大規模の約 20 万 km2 に及ぶ EEZ を有し、海洋漁業のポテンシャルが非常に高い国のひとつです。しかしながら 1998 年の IMF による経済改革の一環で同国の漁業公社が解体され、以降 20 年にわたり海洋漁業は停滞状態に陥っていました。その後、マグフリ前大統領の旗振りの下、2018 年に同公社が復活。タンザニアの恵まれた海洋、河川、湖沼及びその自然資源を活用
するいわゆる「ブルーエコノミー」を促進していく方針を掲げています。
 しかしながら、現状としてはバリューチェーンの不備により本来良質なタンパク源となりうる海産物が国内ですらうまく流通できておらず、一部の高級レストランでは高い輸送コストをかけて遥かヨーロッパから調達している実態があります。

RESULT

フィッシャーマン・ジャパン及び COTS COTS LIMITED は、日本政府の後押しを受け、それぞれが有する日本の水産物流通の知見や、飲食事業を通じたその高付加価値化のノウハウを持ち寄り、両国における海産物バリューチェーンの構築に向けた調査・実証を行い、同国水産業の発展及び、ともに豊かな海の恵みを享受できる未来を目指し、「東アフリカにおける海産物バリューチェーンの構築に向けた調査・実証事業」 に取り組みます。

1.事業名 :アフリカ等の企業コンソーシアムによるフードバリューチェーン構築実証事業

2.実施国 :タンザニア連合共和国(地図中青色箇所)及びウガンダ共和国

3.実施者 :東アフリカ海産物バリューチェーン構築実証コンソーシアム
(株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング、COTS COTS LIMITED、
及び COTS COTS LIMITED の日本法人である合同会社こつこつによる共同事業体)

4.事業概要 :タンザニア~ウガンダ間における水産物のコールドチェーン構築に関する調査・実証
1) 漁獲、漁獲後の処理の課題解決に向けた調査、指導等
2) 加工・保管の課題解決に向けた調査等
3) 物流・流通の課題解決に向けた調査、実証輸送等
4) 消費の課題解決に向けたタンザニア及びウガンダにおける調査、実証等

尚、本事業は、農林水産省が推進する、「令和 3 年度アフリカ等の企業コンソーシアムによるフードバリューチェーン構築実証事業」の一環として取り組むものです。

関連プロジェクト